「あやつり人形の呪い」
プレイ人数:2人専用
プレイ時間:約1時間
ゲームマスターは不要で、プレイヤーが、2名必要になります。
通話しながらこのサイトを見られる環境があれば、オンラインでもプレイ可能です。
それでは、以下のキャラクター説明を読み、任意でキャラクターを選んでください。
悪意に満ちた巨大な人形が、腕を振り下ろす。
そいつの爪先よりも小さな人間たちが、下敷きになり潰された。
―――いや。
白い服を着た女が手のひらを前にだす。そこに見えない壁が貼られたかのように人形の攻撃を防いでいた。
剣を持った男が鮮やかにそれを振るうと、人形の腕が切断され、落下する。
それと同時に、杖を携えた男が手を広げた。
「……燃えろ」
静かにそう唱えると、人形の全身が燃え上がった。
巨大な人形は、灰となり消えていった。
【勇者】
キル・キルオ
人類唯一の勇者で筋肉大好き。
勇者が死ぬと、どこかでまた新しい勇者が生まれるらしい。
【僧侶】
アノアノ・アレアノ・アレヤッテ
伝説の僧侶の生まれ変わり、語彙力が無い。
とある田舎の村から、王国へとやって来た。
【賢者】
トナエル・リリカール
王国一の賢者、頭が良いが常識が無い。
王家の血を引く。王の命により魔王討伐の旅へ付いていく事となった。
巨大な人形の討伐を終え、三人は宿屋へと戻ってきた。
「お疲れ!今回もあれだね!何か本当にあれだったね!皆すごい~!」
アレアノが嬉しそうに報酬金を数えている。
「今日は特別に、王都で一番高級な宿屋を貸し切った。贅沢に過ごすとしよう」
トナエルがマントを脱ぎ、ソファーに腰を掛けた。
「おっしゃ!ちょっと筋トレするわ!!」
キルオが報酬金の入った袋をダンベル代わりにしている。
優雅な夜が明け、朝が来る。
宿屋に低くこだまする、キルオの悲鳴。それを聞き、アレアノが走ってくる。
そこにあったのは、賢者トナエルの死体だった。
貸し切りで3人しかいない宿屋、誰も入ることができない。
犯人はどう考えても目の前のこいつだった。
ふたりは罵り合い、武器をとろうとするが、どうも噛み合わない。
こんな犯人が丸わかりの殺人を犯して、隠す必要があるのだろうか?
「アレアノ……、一度落ち着こう」
キルオがそう提案する。
「そうね、これはあれだわ……なんかあの、あれ……なんかおかしい」
アレアノも違和感に気付いたようで武器を収めた。
ふたりはトナエルの死因を調査する事となった。
その結果、僅かだが、呪いの痕跡を発見する。
【あやつり人形の呪い】
・「あやつり人形の呪い」であやつられた魔物が壊された場合、近くにいた人間に呪いが移る。
・近くに人間が複数いる場合は、ランダムで誰かひとりが呪われる。
・呪われた人間は、他の人間を殺すため、あやつられる。
・普段は正常だが、確実に人間を殺せる時がきたら、呪いが発動し、あやつられ、実行する。
・あやつられている間、本人の記憶は消え、自分が殺したと気づかないように記憶を書き換えられる。
・記憶の書き換えは呪われた人の知識内で成される。
「あやつり人形の呪い……巨大すぎて気付かなかったが、昨日のでかい奴はあやつり人形だったみたいだな……」
キルオが悔しそうに手を握り締めた。
「仕方ないよ、キルオ。あんなサイズの魔物をあやつれるなんて私も知らなかった、あれだよ、あの……あれだよ……」
アレアノが俯き、涙をこぼした。
「とにかく最優先はこの呪いを解く事だ。俺たちの力は拮抗しているから、どちらかが眠ったりしない限り、呪いは発動しないだろう。でも、外には弱い人間だらけだ。外に出たら呪いが発動するかもしれない。ふたりで解決しよう」
キルオがそう言う。
「あやつり人形の呪いを解くための、あれが確か、あの、ここにあったような……」
アレアノがカバンの中を探る。そこから小難しそうな文献を取り出した。
「解呪方法が書かれている文献だな……解呪失敗のリスクはなかなかのものだな」
キルオがそう言う。
「昨日の出来事をふたりで話して、どちらが呪われているかはっきりさせよう!トナエルのためにも!!」
アレアノがそう言う。
こうして、呪い探しがはじまった。