top of page
ED2
00:00 / 02:30
(アレアノを犯人に選び、時間を間違えた場合)
エンディング「あやつり人形と二本の糸」
「「ノロイトケロー!!」」
ふたりが、解呪の呪文を唱える。
次の瞬間、アレアノの体から黒いもやが出て、彼女を覆った。
解呪に失敗したんだ。
キルオがそれを振り払おうとするが、凄まじい力で吹っ飛ばされてしまう。
みるみるうちに、アレアノは人形の魔物へと変わり果て、一本の糸がそれをあやつっていた。
人間だった頃の強さと比例するのか、それは今まで戦ってきたどの魔物よりも強大な力を持っている。
しかし、勇者キルオにとっては、勝てない程の相手ではない。
しばらく、攻防の応酬を終えると、そこには剣を構えるキルオと、地面にふせるアレアノ「だったモノ」がいた。
キルオが、剣を振り下ろせば、この戦闘は終わる。
ただ、地面に下ろされたのは剣ではなく、キルオの涙だった。
……あやつり人形になったとしても、アレアノを殺すことは出来ない。
キルオは、静かに呪文を唱えた。
「キルオ」「22:00」「ノロイトケロ」
無機質にそう言うと、キルオの体が黒いもやに包まれた。
そのもやがアレアノも包み込み、大きく膨れ上がる。
ふたりは二本の糸であやつられた巨大な人形の魔物となり、森の方へと去っていった……。
―――勇者が死ぬと、どこかでまた新しい勇者が生まれるらしい。
新しい勇者は、この巨大な人形と出会わないことを願っている。
「あやつり人形の呪い」
おわり。
bottom of page