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長命ムテキ キャラクターシート

あなたの使用キャラクターに間違えがなければ、このまま下へスクロールしてください。

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(ストーリー)

長命ムテキは、退屈していた。

ムテキの才能は抗体を作り出すだけではない。

自分自身のありとあらゆる細胞を自由に操れる才能だった。

結論から言うならば、彼は不老不死だ。

細胞をいじり、年齢を変え、顔を変え、長い間……本当に長い間、生きてきた。

 

1000年前、とある戦争で万を超える兵士を殺した。退屈だった。

500年前、とある大陸で国を築き王として統治した。退屈だった。

100年前、とある研究で世界の医療を進歩させた。退屈だった。

10年前、とある田舎で静かに暮らすことにした。退屈だった。

―――3年前、長命ムテキは退屈の理由に気付く。

色々な国を渡り歩き、色々な事をしてきたが、彼はずっとひとりだった。

誰も彼を知らず、分からず、彼の才能に辿り着く事なんてありえない。

孤独こそ、その退屈の正体だった。

 

「ん?新しいね、お前。千年くらい生きてない?」

……ずっと退屈だった。

「あらあら不老不死ですか?素敵ですね。不死を殺せる薬を創りましょう!」

いつからか、目に映るものは全部白黒に見えていた。

「てめぇーひとりで創れるみたいに言うな!殺すぞ!!……失礼。そんな簡単なもの作る必要ありますか?」

きっとそれは全てに興味を失っていたからだろう。

「そうかなぁ~、俺の調べた感じじゃ、殺すのに1年はかかりそうだぜ!」

ムテキの視界が鮮やかに色づいていく。

1000年生きて、出会うことのなかったくらいの天才が、自分なんてちっぽけだと思えるほどの天才たちが、目の前にいた。

『はいはい!くだらないこと言ってないで研究の続きだ!』

それも"5人"もだ!

 

(目標)

1年前、とある研究の結果"あいつ"が殺され、ムテキら残った5人の天才は、研究施設に閉じ込められた。

その時の記憶は抹消され、それ以降、管理体制が厳しくなり常に思考をスキャンされている。

細胞を好きにいじれるムテキは、記憶の操作、思考のスキャンを誤魔化せている。

ムテキひとりで、ここから逃げ出すのは簡単な事だが、それじゃあ退屈だった頃にまた戻ってしまう。

しかし、記憶を操られモルモットのように働く天才たちもまた、退屈なものだ。

ムテキの目標は、研究所から全員で脱出すること。そのためには思考のスキャンを出し抜く必要がある。あなたの目標は、以下となる。

・全員にゾンビウィルスを感染させる。(20点)

・自分が犯人として最多票を集めない。(失敗時-15点)

・他の人に記憶が操作されてることを隠す。(失敗時-10点)

 

(昨日の出来事)

ゾンビウィルスが完成し、マザーが上層部へその報告をした。

「二日後に受け取り人が来る」とのこと。いつもより少し早いが問題ないだろう。

「完成祝いに飲もうぜ!」とジョーが切り出す。

徹夜明けではあったが、興奮は収まらず会議室でパーティーが始まる。

その後は、もう悲惨なものだった。

あなたはアルコール分解を急速に出来るよう、細胞を動かした。

数時間たち、流石に徹夜明けでみんな疲れていたのだろう、それぞれが自分の部屋へと戻っていく。

その流れで、自室へと戻った。

しばらくして、全員寝静まったのを見図り、ゾンビウィルスを奪取しに行く。

セキュリティなどは全員が熟知している。

もし誰かと出会っても会議室にわざと置いてきた上着を取りに来たのだと言い訳しよう。

研究室へ着く、特に労せず、ゾンビウィルスを手に入れ、専用の注射器でそいつを打ち込んだ。

注射器を片づける。これで準備は完了だ。

帰りに会議室で上着を回収し、自室へ戻った。

 

(所有する情報)

「記憶の操作」

あの日、本来なら全員殺されていてもおかしくなかった。

ただ、この天才たちを殺すのがどれ程世界にとって損失になるかくらいは、上層部も分かっていたみたいだ。我々は捕えられ、記憶を操作された。

自分以外の4人にはもう、反逆の意志はないのだろう。

「思考のスキャン」

一番厄介なのがこいつだ。

脱出するにも、記憶を戻すにも、こいつのせいですぐに見つかるだろう。

逆に言えば、これさえ突破できれば後はどうとでもなる。

……それにしても自分たちが作った物が自分たちを苦しめるとは、とんだ笑い話だ。

 

(この日のための準備)

まず、サイカにゾンビウィルスを改良させた。

「まったく違うウィルスに作り替えてマザーを出し抜こう!」と提案すれば簡単に乗ってきた。

仲間のコンプレックスを利用するようで申し訳なかったが、これも脱出するために必要な事。

そこからは上手く誘導し、理想のウィルスが完成した。流石サイカ、完璧だ。

 

(改良されたゾンビウィルス詳細)

本来のゾンビウィルスは感染者がゾンビになり、噛みつく事でゾンビを増やす、ゾンビは思考が止まり、ただただ仲間を増やすために人間を探しさまよい続ける、といったもの。

注目したのは、一点。

思考が止まる事、この時の脳波の状態は睡眠している時とほぼ同じだった。

「最初の感染者が親ゾンビになって、自分が感染させた相手、子ゾンビを操れるってのはどうだ?」

「面白い!マザーびっくりするかな?」

 

「体が腐るのはださいしいらなくないか?」

「確かに!マザー認めてくれるかな?」

 

「後、噛みついて感染ってのも原始的すぎるし、もっと良いのにしよう」

「うんうん!マザーのやつ怒るかな?」

 

こうして、完成したゾンビウィルスがこちら。

・ゾンビウィルスの感染者は親ゾンビとなり、子ゾンビを操れる。

親ゾンビは思考を失わないが、子ゾンビは失う。

・感染方法は「情報感染」。

密室にて1対1で会話する事で感染する。発症には数時間かかる。

 

(証拠品)

「入室記録」

研究室で見つけた。昨夜、研究室へ入った人数が示されている。3人と表示されている。

「ギョウの診断書」

ギョウの部屋で見つけた。アルコール分解能力が異常に高い。

どれだけ酒を飲んでも酔わない数値だ。

 

(行動の指針)

まず全員と密談すること。これを成さなければ物語は進まない。

その後犯人を回避する方法を考えよう。

*密談した相手は最後まで覚えていて下さい。

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