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物静かそうな男

「雀ソウタ」

キャラクターシート

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(ストーリー)

元々病弱な体質で、幼い頃は外に出る事も叶わなかった。

憧れていたヒーロー、彼らみたいに強くなって誰かを救いたい、そんな夢を見ていた。

両親の協力もあり、中学にあがる頃には病弱だった体も健康になって、普通の生活を送っていた。

当たり前に恋をして、当たり前に勉強して、当たり前に就職する。

そんな普通の出来事でさえ幸せだと感じられるのは、あの辛かった日々のおかげだろう。

……幼い頃に憧れていたヒーローなんて、とっくに忘れていた。

いや実際は忘れていなかったのだろう。見えないふりをして、大人になったふりをしていた。

「おこおこー!イバラユーギだぞー!」

……ある日、偶然テレビで見たそのマスコット。

自分が夢見たヒーローとはまったく別ものだったのに……格好良くて輝いていて、眩しかった。

全身の血液が体中を巡り、本能を呼び覚まされる感覚。

お前がなりたかったものは何だ?と自分自身に問いかけられる。

そこからは、もう止まることなくここまできた。

僕はマスコッターとして、憧れのヒーローになれたんだ!

 

(マスコット)

【マスクドジャガー】

じゃがいもがマスクをしているダンディヒーロー、主婦層を中心に莫大な人気を誇る。

病弱だった頃、咳が止まらず良くマスクをしていた。

自分にとってマスクは弱さの象徴だったが、マスクドジャガーはマスクをつける事で強くなる。

自分の弱さを乗り越えた経験から生み出されたマスコット。

ジャガイモは単純に好物。

 

(目標)

誰かがイバラユーギをはめて陥れた。

この世界に入るきっかけとなった憧れの存在を汚した奴は絶対に許せない。

犯人を見つけて同じ目に合わせてやる。

……違うな。

「吾輩はマスクドジャガー。仲間を傷つけた悪党は、すり潰してカレーの具材にしてみせよう。ショータイムだ!!」

あなたの目標は以下になる。

・犯人の中の人とマスコットを暴く。

・自分がマスクドジャガーであることを、犯人から隠し通す。

(昨日の出来事)

22:00~

「お疲れ様です!マスコッターの皆さんは、特別に最上階をご用意しています。お部屋も別々に取ってありますので、おくつろぎ下さいませ」

黒服を着た男が深々と頭をさげ、食堂に集まったマスコッターの前から姿を消した。

 

その瞬間、イバラユーギのまわりに他のマスコットが集まっていく。

みんなイバラユーギに憧れているのだろう。こんな時でもイバラユーギはイラバユーギのまま、流石はじまりのマスコット。僕の憧れの存在。

ひとりずつ順番にお話しさせてくれる事になった。

何を質問したのかさえ覚えていない。それくらいに浮ついていて、はじめてマスコットを着た時よりもどきどきしていた。

一言かわしただけかもしれないけど、それだけで感動だった。最高の夜だ!

23:00~

「おこおこー!そろそろ皆お部屋に戻ろっかー!」

イラバユーギがそう提案する。時間が経つのがこんなに早いのははじめてだ。

「5分ごとに食堂をひとりずつ出ていこう!誰がどの部屋かわからないようにしなきゃね!」

ダーティー>プリティキッス>バクバくん>マスクドジャガー>イバラユーギ

の順番で食堂を出る事となった。

23:05~

ダーティーが部屋に戻った。

23:10~

プリティキッスが部屋に戻った。

23:15~

バクバくんが部屋に戻った。

イバラユーギとふたりきりになる、勇気をだして話しかけてみた。

「イバラユーギ。貴様のマスコット、少しほつれているぞ」

イバラユーギの頭部が少しほつれていたので話すきっかけにしてみる。

「おこおこ!?明日イベントがあるのにどうしよう!?」

これはチャンスだ、イバラユーギの手助けができる!!

「吾輩、手直しの技術は相当なものだ。ホテルスタッフを使って部屋にマスコットを送って貰えれば、朝までには直して返しておくぞ!」

そう、僕は、裁縫の技術にはかなり自信がある。

「おこおこー!ありがとー!じゃあ後でスタッフに連絡して持って行って貰うね!」

イバラユーギがそう答える。なんて光栄なことだろう、あのイバラユーギを修繕できる!

23:20~

食堂を後にし、E号室へと戻る。

一日お世話になったマスクドジャガーを脱ぎ、専用のケースへと入れた。

23:35~

シャワーを浴びると少し喉が渇いてきた。

イバラユーギが届くのはもう少し遅くなるだろうし、食堂で軽く何か飲もう。

夜はバーになっていると聞いたが、今から裁縫するのでお酒は控えておくか。

23:40~

ほぼ同じタイミングで、わがままそうな女が食堂へとやってきた。

中の人同士で関わるのも面倒くさい、ひとり静かにノンアルコールカクテルを飲む事にしよう。

23:45~

続いてチャラそうな男が食堂に入ってきた。

チャラそうな男は、迷わずにわがままそうな女の横に座った。

24:05~

わがままそうな女とチャラそうな男の話し声がかなりうるさい。

内容までは聞こえてこないが、中の人同士でよくそこまで話せるものだ。

僕はそろそろ部屋に戻るとしよう。食堂を後にし、E号室へと向かった。

24:10~

戻る途中、D号室とかかれた部屋の前に大きな荷物を発見した。

台車にシーツを被せて縛ってある。

マスコッターである僕は一目でわかった、シーツの中身はマスコットだ、と。

ただ、どのマスコットなのか詮索はしない方が良いだろう。この業界の暗黙の了解だ。

僕は見て見ぬふりをして、自室へと向かった。

24:15~

E号室へと戻る。

それと同時にスタッフからの連絡がきた。黒服が台車にシーツを被せ、スタッフ専用の通路から運んできた。

それを受け取り、シーツを開ける。イバラユーギだ!

感動で泣きそうになるがどうにか堪え、修繕作業へと移る。正直、イバラユーギを近くで見たかっただけで、作業自体は簡単なものだろう。

24:30~

思っていた以上にすぐに終わった。

しかも完璧に仕上がったので、これ以上手を加えようもない。

名残惜しいが、イバラユーギも早い方が嬉しいだろう。僕はスタッフに連絡を取った。

24:35~

イバラユーギにシーツをかけ、スタッフに渡した。

今日は色々な出来事があったが、一生忘れられない日になるだろう。

僕は喜びを胸に眠りに落ちた。

 

(固有情報)

A号室を見に行った時、カバンからメイク道具が見えた。女性の部屋だろう。

他の人は気付いていなかったようだ。

​

(行動の指針)

犯人にマスコットがバレたら社会的に殺される。

しかし情報を開示しなければ物語は進まない。

勇気を出して行動しよう!

イバラユーギ 2019.10~

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